まいど!チャリ猿(@charisaru0308)です。
いい感じの寝袋をGETしたのでレビューします。
その名も、Rasicalの「フェアリーノヴァ シュラフ」。
“NASA素材” “-196℃断熱”とか、なんかスゴい単語が商品ページには並んでますが、果たしてその実力は!?
※本記事は製品提供をうけて制作しています。
目次
「フェアリーノヴァ シュラフ」ってどんな寝袋や?
「フェアリーノヴァ シュラフ」は、京都にあるRasical(ラシカル)という会社が、満を辞して世に送り出した渾身の寝袋……だそうです。
なんでも、この寝袋の前身となる「フェアリーノヴァ ジャケット」は、クラウドファンディングで約8,500万円集めたんだとか。しゅごい。
てことでまずは、その外観や特徴をチェックしていきましょう。
外観
外側がブラウン、内側は水色。アウトドアに馴染む、イイ感じのカラーです。
ブラウン×水色って、意外とめずらしい組み合わせな気がする。
生地は強度の高いリップストップナイロン。不快感のない、快適な生地感です。
足元にはブランドロゴがさりげなく。
ヒモを絞れば、顔にしっかりフィットします。
ただ、この青いヒモが長すぎるしなんか安っぽいです。もうちょっと質感にこだわって欲しいかなあ。言い過ぎですねごめんなさい。
首元を暖めるネックウォーマー付き。これはGoodですね。(なにを偉そうに)
右胸のあたりには貴重品ポケット。ただ、ここにスマホを入れると胸のあたりに重さを感じるので、使い勝手はあんまりよくないかな……。
ファスナーはYKK製。タブが1つしかなく、裏表に移動させて操作するタイプなのですが、まあまあ噛みやすいです。ふだん愛用してるNANGAの寝袋はまったく噛まないので、これは残念ポイント。
ファスナーの裏にはしっかり目のドラフトチューブが。
ドラフトチューブとは?
ファスナー部分からの冷気を防ぐために、ファスナーの裏側に設けられた中綿部分のこと
ファスナーがあごに当たらないようにするための、チンガード付き。
収納時のサイズはこんな感じ。付属のポータブル袋で圧縮すれば、けっこうコンパクトになります。また、重量が約1kgとそこそこ軽量なので、持ち運びはしやすいなと感じました。
圧縮しない状態で収納するための袋も付属します。
ゆとりのあるサイズ感なので座っても快適です。
特徴
続いては、「フェアリーノヴァ シュラフ」の特徴をチェックしていきましょう!
「マミー+封筒型」のハイブリッドな形状を採用している
説明しよう。
以下がマミー型と封筒型の形状なんやけど、その下にそれぞれのメリットを示したから、まずはそれを見てみて。
マミー型
封筒型
・頭までしっかり暖かい
・生地が少ない分、軽量
・ゆとりのあるサイズ感
・体を動かしやすく快適
なるほど。フェアリーノヴァ シュラフは、両方のイイとこ取りをしてるんやな
そうそう。
つまりは、「体を動かしやすくて快適なうえに軽量。さらには頭まで暖かい」ってことやね。
ダウンに使われる羽毛を使用していない
動物由来の羽毛は軽量で保温性に優れますが、動物愛護の観点から「それってどうなん?」「動物搾取ちゃうの?」という意見があるのも事実。
化繊綿(かせんわた)100%の「フェアリーノヴァ シュラフ」は、そんな時代に即したサステナブル(持続可能)な寝袋なのです。
また、洗濯機で丸洗いできるのも、化繊綿の大きなメリットですね。
メンテナンスが簡単なんはええな
同レベルの化繊シュラフよりも軽い
“快適0度、限界-10度”というスペックを持つ化繊シュラフの中では、軽量な部類に入ります。
このレベルの化繊シュラフの重さは、1,500g以上が相場。一方「フェアリーノヴァ シュラフ」は1,060gと、相場よりおよそ30%ほど軽いんです。
持ち運びしやすいのはありがたいな
スペック
タップしてね
¥49,800
※税・送料込み
表生地:20Dリップストップナイロン100%(耐水性撥水(DWR)加工
詰め物:ポリエステル100%
裏生地:20Dナイロン100%
表生地
・耐水性撥水(DWR)加工、防汚、防油
裏生地
・耐水性撥水(DWR)加工
快適温度0度、限界温度-10度
※年齢、性別、体型、肉付き、健康状態等により、寒さに対する感覚が異なるので、体感温度に合わせて、衣類や開閉機能で温度調整するようにしてください。
ブラウン×ライトブルー
シュラフ重量:約1060g
圧縮袋:約82g
収納袋:約39g
本体サイズ:約80x21cm
圧縮袋サイズ:約33x22cm
収納袋サイズ:約30×65cm
・圧縮袋
・収納袋
車中泊してみた
てな訳で、この寝袋の実力を確かめるべく、大阪の某海沿いキャンプ場で車中泊してきました!
ここでは、そのときの感想をお届けしますよ〜。
Conditions
日付
2/24
天気
最高気温
11℃
最低気温
4℃
結論:暖かい!!
上に書いた条件で寝るにあたっては、な〜んの問題もありませんでした。余裕です、余裕。
まあ一応、“限界温度-10度”ですからね。これくらいはクリアしてもらわんと困る訳ですよ。(偉そうにすな)
暖かさの秘訣は?
「フェアリーノヴァ シュラフ」は動物由来の羽毛を使っていないのに、なぜ暖かいのでしょうか?
その秘訣を詳しくみていきましょう!
NASAが宇宙で使う断熱材を配合している
「フェアリーノヴァ シュラフ」の中綿素材には、あのNASAが宇宙服に採用している断熱材“エアロゲル”が配合されています。
で、このエアロゲルの断熱力がめちゃくちゃ高いんですね。そのおかげで暖かいっちゅう訳です。
詳しく説明すると長くなっちゃうので、エアロゲルについて詳しく知りたい方はこちら。
冷気が通りにくい、ダブルキルト構造
「フェアリーノヴァ シュラフ」はダブルキルト構造を採用しています。
その理由は、表地と裏地の縫い目をズラすことで、冷気が通り抜けにくくなるから。(上の画像のようなイメージ)
シングルキルトだと表と裏で縫い目がストレート(一直線)になるため、冷気が入りこみやすいんですね。
それを防ぐためのダブルキルト構造なのです。
ただ、足元は寒い
冒頭で話しましたが「フェアリーノヴァ シュラフ」はマミー型と封筒型のハイブリッド。そのため足元にはゆとりがあり、快適です。これがマミー型オンリーの形状だと、足元が窮屈なんですね。
で、この「足元にゆとりがあること」はメリットなのですが、デメリットにもなり得るのです。
なぜかと言うと、スペースがあるぶん冷気が溜まりやすいから。つまり足元が寒い。
例に漏れずこの寝袋も、足元はやや寒く感じました。これはまあ、形状的に仕方ないのかもしれません。
良いところ・イマイチなところ
はい、てな訳で「フェアリーノヴァ シュラフ」の良いところ・イマイチなところをまとめます。
“あくまでも筆者の主観で”ですよ!
良いところ
寝袋を選ぶ上でいちばん重要な“暖かさ”に関しては、間違いなくGood。
軽くてコンパクトなところも良いですね。持ち運びやすいです。
丸洗いできるメンテナンス性のよさも素晴らしい。
総じて、使いやすい万能な寝袋だなあと思います。
イマイチなところ
デメリットは以上の2点。
製造元のRasical(ラシカル)は寝袋専門メーカーではなく、ましてやアウトドアメーカーですらないので、“痒いところに手が届かない感”は正直あります。
とはいえそれはNANGAやISUKAなど、専門メーカーの寝袋を普段から触っている人に限ってのこと。
これからキャンプを始めたい!という初心者の方には、自信を持っておすすめできる製品ですよ。
まとめ
以上、「フェアリーノヴァ シュラフ」のレビューでした!
軽量コンパクトで暖かく、使いやすい寝袋です。
気になった方は、ぜひ検討してみてくださいね!
ほな!
マミー型と封筒型のハイブリッドって、どういうことや?